SDGsゴールの2030年まであと10年。現在のSDGs達成状況は?
2015年9月に国連持続可能な開発サミットで「2030アジェンダ」が採択され、2016年1月に「SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)」が発効されてからもうすぐ5年が経ちます。
SDGsの目標達成期限である2030年まではあと10年。現在の世界、そして日本のSDGs達成状況はどうなっているのでしょうか。
SDGsのあるべき姿までは程遠い現状
国連は2019年9月のSDGサミットの場で、世界各国の政府、民間、市民や若者などがSDGs達成に向けた行動を進展させている一方で、現状はあるべき姿からは程遠く、さらなる取り組みの拡大が必要であると危機感を表明しました。
世界各国のSDGs達成度ランキング
国別のSDGs達成状況がどうなっているのかを確認してみましょう。
「Sustainable Development Report 2020」が毎年まとめているSDGs達成度ランキングの2020年版が今年も7月に発表され、上位に1位スウェーデン、2位デンマーク、3位フィンランドと、例年通り北欧諸国が名を連ねました。続いてフランス、ドイツなどの西欧諸国がランキングされています。アジア諸国は2015年にSDGsが発効されて以来、最も進捗が見られた地域であると評価されました。
日本のSDGs達成状況と課題
同レポートでの日本の順位は193か国中17位(スコア79.2)で、2019年の15位(スコア78.9)から順位を落としています。
最も重要な課題として挙げられているのは「目標5.ジェンダー平等を実現しよう」、「目標13.気候変動に具体的な対策を」、「目標14.海の豊かさを守ろう」、「目標15.陸の豊かさを守ろう」「目標17.パートナーシップで目標を達成しよう」の項目。日本の女性国会議員数の少なさや性差による賃金格差などの課題が際立ち、引き続き日本の重要課題として取り組みが必要とされています。
日本のSDGs「行動の10年」の動き
日本政府は「SDGs実施指針」の中で以下の8つの優先課題を掲げています。
1. あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
2. 健康・長寿の達成
3. 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
4. 持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備
5. 省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
6. 生物多様性、森林、海洋などの環境の保全
7. 平和と安全・安心社会の実現
8. SDGs実施推進の体制と手段
また2020年はSDGsのゴール達成に向けた節目として「行動の10年」に位置付けられています。日本政府が設けたSDGs推進本部では、2020年に実施する政府の具体的な取り組みを盛り込んだ「SDGsアクションプラン2020」を発表。このアクションプランでは、先に述べた日本の8つの課題に対し政府が2020年に行う具体的な取り組みを示しています。そこでは以下の3つの柱を軸に「日本のSDGsモデル」を展開していくことが明言されています。
■I.ビジネスとイノベーション~SDGsと連動する「Society 5.0」の推進~
■II.SDGsを原動力とした地方創生、強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり
■III.SDGsの担い手としての次世代・女性のエンパワーメント
2030年の先の未来を創造しよう
世界、そして日本のSDGsの課題や進捗状況をざっくりと説明しました。次は、自分自身の2030年のありたい姿を描いてみましょう。SDGsを達成した未来を迎えるためには、あらゆる立場の人が共通のゴールとしてSDGsのビジョンを具体化する必要があります。
政府の立場だからできること、企業の仕事を通じてできること、個人として地域社会でできること、消費者としてできること。自分が置かれている立場で、さまざまな角度から、できることを考えてみましょう。今から10年後、SDGsの17すべてのゴールが達成された未来を想像してみてください。その世界でどんな自分でありたいか。それは自分自身で創造するものです。
SDGsの目標達成期限である2030年まではあと10年。現在の世界、そして日本のSDGs達成状況はどうなっているのでしょうか。
SDGsのあるべき姿までは程遠い現状
国連は2019年9月のSDGサミットの場で、世界各国の政府、民間、市民や若者などがSDGs達成に向けた行動を進展させている一方で、現状はあるべき姿からは程遠く、さらなる取り組みの拡大が必要であると危機感を表明しました。
世界各国のSDGs達成度ランキング
国別のSDGs達成状況がどうなっているのかを確認してみましょう。
「Sustainable Development Report 2020」が毎年まとめているSDGs達成度ランキングの2020年版が今年も7月に発表され、上位に1位スウェーデン、2位デンマーク、3位フィンランドと、例年通り北欧諸国が名を連ねました。続いてフランス、ドイツなどの西欧諸国がランキングされています。アジア諸国は2015年にSDGsが発効されて以来、最も進捗が見られた地域であると評価されました。
日本のSDGs達成状況と課題
同レポートでの日本の順位は193か国中17位(スコア79.2)で、2019年の15位(スコア78.9)から順位を落としています。
最も重要な課題として挙げられているのは「目標5.ジェンダー平等を実現しよう」、「目標13.気候変動に具体的な対策を」、「目標14.海の豊かさを守ろう」、「目標15.陸の豊かさを守ろう」「目標17.パートナーシップで目標を達成しよう」の項目。日本の女性国会議員数の少なさや性差による賃金格差などの課題が際立ち、引き続き日本の重要課題として取り組みが必要とされています。
日本のSDGs「行動の10年」の動き
日本政府は「SDGs実施指針」の中で以下の8つの優先課題を掲げています。
1. あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
2. 健康・長寿の達成
3. 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
4. 持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備
5. 省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
6. 生物多様性、森林、海洋などの環境の保全
7. 平和と安全・安心社会の実現
8. SDGs実施推進の体制と手段
また2020年はSDGsのゴール達成に向けた節目として「行動の10年」に位置付けられています。日本政府が設けたSDGs推進本部では、2020年に実施する政府の具体的な取り組みを盛り込んだ「SDGsアクションプラン2020」を発表。このアクションプランでは、先に述べた日本の8つの課題に対し政府が2020年に行う具体的な取り組みを示しています。そこでは以下の3つの柱を軸に「日本のSDGsモデル」を展開していくことが明言されています。
■I.ビジネスとイノベーション~SDGsと連動する「Society 5.0」の推進~
■II.SDGsを原動力とした地方創生、強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり
■III.SDGsの担い手としての次世代・女性のエンパワーメント
2030年の先の未来を創造しよう
世界、そして日本のSDGsの課題や進捗状況をざっくりと説明しました。次は、自分自身の2030年のありたい姿を描いてみましょう。SDGsを達成した未来を迎えるためには、あらゆる立場の人が共通のゴールとしてSDGsのビジョンを具体化する必要があります。
政府の立場だからできること、企業の仕事を通じてできること、個人として地域社会でできること、消費者としてできること。自分が置かれている立場で、さまざまな角度から、できることを考えてみましょう。今から10年後、SDGsの17すべてのゴールが達成された未来を想像してみてください。その世界でどんな自分でありたいか。それは自分自身で創造するものです。